TortoiseGit のインストール
〜 Windows10 版 〜
2021-02-14 作成 福島
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0. インストール要件
サーバ (共有リポジトリ)
項目内容備考
IP アドレス192.168.11.100-
接続プロトコル (ポート)ssh (22)-
リポジトリ/home/project1/サーバのディレクトリは /home/project1.git/
メンバ 1IDdev1-
パスワードpassword公開鍵ログインの場合は使用しない
リポジトリの URLssh://dev1@192.168.11.100:22/home/project1-
・共有リポジトリの構築は「Git で共有リポジトリ」を参照。

クライアント (メンバ)
項目内容備考
WindowsWindows10 Pro 20H2 64bit本稿記述時の最新版
IP アドレス192.168.11.111-
Git インタフェースGUI シェルTortoiseGit 2.11.0.0 (64bit)本稿記述時の最新版
言語パックJapanese 2.11.0.0 (64bit)
Git コマンド本体git for windows 2.30.1 (64bit)本稿記述時の最新版
テキストエディタNotepadWindows 標準の「メモ帳」
コマンドラインでコミット等をすると起動する。
メンバ 1名前Who Ami-
メールアドレスwho@example.jp-
作業ディレクトリの作成場所C:\Users\who\Documents\ドキュメントフォルダのパス
作業ディレクトリC:\Users\who\Documents\project1\-
秘密鍵のファイル名dev1.ppkパスワードログインの場合は不要
公開鍵のファイル名dev1.pub

1. TortoiseGit と git for windows のインストール
1-1. TortoiseGit のダウンロード
TortoiseGit (トータスギット) のダウンロードページから、
インストーラ本体と言語パックをダウンロードする。
ダウンロードページ: https://tortoisegit.org/download/
Windows 用のインストーラは 32bit 版と 64bit 版があるので、
自分の環境に合わせてどちらかをダウンロードする。


ボタンをクリックする。
ここでは、最新の 64bit 版 (TortoiseGit-2.11.0.0-64bit.msi) をダウンロードしている。

同じページを下方向にスクロールすると、言語パックへのリンクがあるので、
これも本体と同様に (32bit、64bit のどちらか) をダウンロードする。


ボタンをクリックする。
ここでは、日本語言語パックの最新の 64bit 版 (TortoiseGit-LanguagePack-2.11.0.0-64bit-ja.msi) をダウンロードしている。
1-2. TortoiseGit 本体のインストール
ダウンロードしたインストーラ (TortoiseGit-2.11.0.0-64bit.msi) を右クリックし
「インストール(I)」を選択する。

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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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をクリックする。
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待つ。
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ボタンをクリックする。
1-3. TortoiseGit 本体の設定 (1)
前項の最後で をクリックすると、自動的に設定プログラムが起動する。
ボタンをクリックする。
 ⇓
ボタンをクリックする。
 ⇓
まだ git for windows をインストールしていないので、「Git.exe Path:」には何も記入されていない。

ハイパーリンク https://git-for-windows.github.io/ をクリックする。
→ クリックすると、https://gitforwindows.org/ にリダイレクトされる。

 ⇓
この設定画面「First Start Wizard」を保持したまま 次項 1-4 を実施する。
1-4. git for windows のインストール
ブラウザが開き「git for windows」の Web ページが表示される。
ボタンをクリックし、インストーラをダウンロードする。


ボタンをクリックする。
ここでは「Git-2.30.1-64-bit.exe」をダウンロードしている。
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ダウンロードした「git for windows」のインストーラを右クリックし「開く(O)」を選択する。
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をクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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git for windows から起動されるテキストエディタを指定する。
ここでは、Windows 標準の「メモ帳」(Notepad) を選択している。
他にインストール済みのテキストエディタがあれば、それを選択する。

テキストエディタを選択後、 ボタンをクリックする。

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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
 ⇓
待つ。
 ⇓
View Release Notes」のチェックを外し、
ボタンをクリックする。

ホントは読まないとダメなんだけど、ここまでのインストール画面が多すぎて、リリースノートを読む気力が湧かない。
リリースノートは、C:\Program Files\Git\ReleaseNotes.html に設置されます。
最近のブラウザはセキュリティ上、このファイルを直接開くことができません。
ハイパーリンクをコピー&ペーストして開いてください。
 ⇓
ここで「git for windows」のインストールは終了。
続けて次項 1-5 を実施する。
1-5. TortoiseGit 本体の設定 (2) ← 上記 1-3 の続き
「git for windows」のインストールが完了したので、
(保持しておいた) TortoiseGit のインストールに戻る。
「git for windows」がインストールされると、自動的に「Git.exe Path:」の項目が記入される。

ボタンをクリックする。
 ⇓
Don't store these setting now」にチェックを入れ、
ボタンをクリックする。

Name: と Email: は、あとで設定する。
 ⇓
ボタンをクリックする。
1-6. TortoiseGit の言語パックをインストール
上記 1-1 でダウンロードした言語パックのインストーラを実行する。
TortoiseGit-LanguagePack-2.11.0.0-64bit-ja.msi
を右クリックし、「インストール(I)」を選択する。
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ボタンをクリックする。
 ⇓
をクリックする。
 ⇓
Configure TortoiseGit to use this language」
にチェックを入れ、 ボタンをクリックする。

2. TortoiseGit の利用設定
2-1. Git で使用する「名前」「メール」を設定する。
エクスプローラを開き (どのフォルダでも良い)、
ファイルが無い場所で右クリックすると TortoiseGit のメニューが表示される。
「TortoiseGit」のメニューから「設定(S)」を選択する。
 ⇓
TortoiseGit の設定画面
左ペインの「Git」を選択後、右ペインの「ユーザー情報」にある
「名前(N):」
「メール(E):」
に、自分のものを記入して ボタンをクリックする。
2-2. 公開鍵を作成する。(公開鍵ログインが必要な場合)
2-2-1. PuTTY Key Generator の起動
スタート - TortoiseGit をたどり、PuTTYgen を起動する。

2-2-2. 鍵ペア (秘密鍵、公開鍵) の作成
ボタンをクリックする。

このダイアログウィンドウの上でマウスカーソルをぐるぐると移動させると、
鍵ペア (ホントはシード) が出来上がっていく。

緑色のプログレスバーがいっぱいになるまでマウスの移動を続ける。

待つ。

鍵ペアの作成が終了した。

2-2-3. 秘密鍵の保存
ボタンをクリックする。

ここでは、「Key passphrase:」を記入していない。
「Key passphrase:」は、この秘密鍵を利用するときに必要なパスワードのこと。
共用のクライアント PC を利用する場合は、必ず記入すること。


「Key passphrase:」を記入していないので、警告が表示される。
ボタンをクリックする。


秘密鍵のファイル名を記入して ボタンをクリックする。

2-2-4. 公開鍵の保存
ボタンをクリックする。


公開鍵のファイル名を記入して ボタンをクリックする。
2-2-5. PuTTY Key Generator の終了
File - Exit を選択し、PuTTY Key Generator を終了する。

出来上がった鍵ペアは、以下の様に扱う。
  • 秘密鍵 → 自分だけで保管する。
  • 公開鍵 → ログインするサーバ (共有リポジトリ) に設定する。
パスワードでのログインが禁止されている場合は、公開鍵ファイルをサーバの管理者に渡す。
鍵ペアの設定・変更は以下を参考にすること。
秘密鍵のパスワード変更WinSCP による公開鍵ログイン - 秘密鍵のパスフレーズを変更/削除する場合
公開鍵をサーバへ設置するWinSCP による公開鍵ログイン - 5. 公開鍵をサーバへ設置

3. TortoiseGit の動作確認
3-1. 共有リポジトリの複製を作成 (1)
最新のリポジトリを自分のフォルダーに複製 (クローン) する。

共有リポジトリの複製を設置する場所 (ドキュメントフォルダ)
をエクスプローラで開き、TortoiseGit のメニューを表示する。
ファイルが無い場所で右クリックし、
「Git クローン(複製)...」を選択する。
 ⇓
「URL:」にリポジトリの URL を記入し、 ボタンをクリックする。
共有リポジトリの情報を記入すると、自動的に「ディレクトリ」の項目も記入される。

公開鍵ログインをする場合は、「 Putty 鍵のロード(K)」に、
上記 2-2-3 で作成した秘密鍵ファイルを指定する。

 ⇓
待つ。
 ⇓
共有リポジトリに接続するのが最初の場合は、そのサーバの公開鍵の取得が必要。
これを拒否すると、共有リポジトリに接続できない。

ボタンをクリックする。
 ⇓
公開鍵ログインの場合は表示されない。
サーバに接続するパスワードを記入して ボタンをクリックする。

 ⇓
少し待つと、実行結果 (成功) が表示される。
ボタンをクリックする。
 ⇓
元の画面に戻ると、複製したフォルダ (作業ディレクトリ) が作成されている。
以降、Git を使う作業は、このフォルダの中で実施する。
複製されたフォルダをダブルクリックして中に入る。
 ⇓
作業ディレクトリの中には、何もファイルがない。
(共有リポジトリが空っぽだったから)
「何もファイルがない」というのは嘘で、
実は Git の管理ディレクトリ「.git」(不可視属性) が存在している。
3-2. ファイルの転送確認 (1)
3-2-1. 作業ディレクトリに、テスト用ファイルを作成する。
ファイルが無い場所で右クリックし、「新規作成(X)」から「テキスト文書」を選択する。
 ⇓
ファイルが作成された。
確認用なので、ファイル名は一意であれば何でも良い。
3-2-2. ファイルをコミットして転送する。
作成したファイルはすべて、作業中 (不確定) とみなされている。
作業が終了したファイルは、コミット (確定) を宣言する必要がある。

作業ディレクトリ中のファイルがない場所で右クリックし、
「Git コミット(C) -> "master"...」を選択する。
 ⇓
コミットの理由 (メッセージ(M):) を記入し、
「変更した項目」に表示されているファイルのうち、
確定したいものにチェックを入れて、 ボタンをクリックする。
 ⇓
コミットが完了 (成功) したので、そのままファイルを転送する。

ボタンをクリックする。

 ⇓
ボタンをクリックする。
 ⇓
公開鍵ログインの場合は表示されない。
パスワードを記入して ボタンをクリックする。

 ⇓
少し待つと、実行結果 (成功) が表示される。
ボタンをクリックする。
3-3. ファイルの転送確認 (2)
3-3-1. 作業ディレクトリの削除
作業ディレクトリの一つ上層に移動し、作業ディレクトリを丸ごと削除する。

 ⇓
重要なファイルが含まれていないことを確認して
ボタンをクリックする。
 ⇓
作業ディレクトリが削除された。

3-3-2. 共有リポジトリの複製を作成 (2)
上記 3-1 と同じ操作を実施し、共有リポジトリの複製を作成する。
3-1 では作業ディレクトリにファイルが存在しなかったが、
今回は 上記 3-2 で転送されたファイルが存在している。(はず)
3-3-3. ファイルの存在を確認
複製されたフォルダ (作業ディレクトリ) をダブルクリックして中に入る。
 ⇓
上記 3-2 で転送したファイルが複製されていることを確認する。

ファイル日付は転送時と同じではなく、3-3-2 実施時のものになっている。