Windows XP で DNS (BIND 9.3.1)
〜 非常用 DNS 〜
2005-08-29 作成 福島
2013-11-17 更新 福島
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いつもの能書き

まぁ、いつものあれですよ。「背に腹は代えられず」ってやつで。
ISC BIND を Windows XP にインストールしてみました。

くれぐれも、公開サーバにしたり、常用したりしないようにね。



Windows 版 ISC BIND をダウンロード

1. ISC (http://www.isc.org/) にブラウザでアクセスし、
Software 欄の Current versions: BIND をクリック

2. Downloads 欄の Current Release[download] をクリック

3. Windows NT4/2000/XP/2003 Binary Kit - BIND9.3.1 - PGP Signature
という行があるので、BIND9.3.1 をクリック

4. 自動的に BIND9.3.1.zip のダウンロードが開始されます。
開始されないときは ftp://ftp.isc.org/isc/bind/contrib/ntbind-9.3.1/BIND9.3.1.zip をクリックしろと書いてあります。
(最初からこのリンクでも良い気がするけど、最新の情報を得るという意味で、トップページから辿ろうね)

5. BIND9.3.1.zip を取得できました。



ISC BIND をインストール

1. 取得した BIND9.3.1.zip を解凍し、中にある BINDInstall.exe を実行する

2. ボタンを押すとインストールが実行されます。

3. プログラムのインストールは完了です。



DNS 情報の設定

1. named.conf の作成
c:\windows\system32\dns\etc\named.conf
※ Windows7 (64bit) の場合は C:\Windows\SysWOW64\dns\etc\named.conf です
※ Windows の 32bit アプリケーションが 64bit の環境で動作するとき、System32 は SysWOW64 にリダイレクトされます。
options { directory "c:\var\named"; };
zone "." { type hint; file "named.root"; };
zone "localhost" { type master; file "mydomain.local"; };
zone "0.0.127.in-addr.arpa" { type master; file "named.local"; };
2. 設定ファイルディレクトリを作成
コマンドプロンプト、エクスプローラ、その他なんでも構わないので、
ディレクトリ c:\var\named を普通に作成してください。
3. ルートサーバ定義ファイルの設置
named.root は internic から取り寄せます。
ftp://ftp.internic.net/domain/named.root

取り寄せたら c:\var\named\named.root として設置します。
4. 正引きファイルの設置
c:\var\named\mydomain.local
$TTL 1H
$ORIGIN localhost.
@ 1H in soa localhost. postmaster.localhost. (
	200508291  ; Serial
	      15M  ; Refresh
	       5M  ; Retry
	       1D  ; Expire
	      15M) ; TTL

	in ns localhost.
	in a  127.0.0.1
5. 逆引きファイルの設置
c:\var\named\named.local
$TTL 1H
@ 1H in soa localhost. postmaster.localhost. (
	200508291  ; Serial
	      15M  ; Refresh
	       5M  ; Retry
	       1D  ; Expire
	      15M) ; TTL

	in ns  localhost.
1	in ptr localhost.



BIND の起動

1. サービス管理ウィンドウを開く
コントロールパネル - パフォーマンスとメンテナンス - サービス
と辿り、サービス管理ウィンドウを開くと、サービス ISC BIND の存在を確認できます。

2. 起動失敗 (XP,2003 のみ)
ISC BIND を選択し、開始を実行すると失敗します。
"エラー 1069: ログオンに失敗したため、サービスを開始できませんでした。"



3. ログオン方式の変更 (XP,2003 のみ)
ログオンがデフォルトで "アカウント(T)" になっているので
これを "ローカル システム アカウント(L)" へ変更し、ボタンを押下します。

4. 起動成功
今度は起動できました。



動作確認

ISC BIND が動作しているかコマンドプロンプトから確認します。
どうやら正常に動作しています。
※ localhost しか定義してないので他のリクエストは無効です。
コマンド プロンプト
Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600]
(C) Copyright 1985-2001 Microsoft Corp.

C:\Documents and Settings>nslookup localhost 127.0.0.1[Enter]
Server:  localhost
Address:  127.0.0.1

Name:    localhost
Address:  127.0.0.1


C:\Documents and Settings>nslookup 127.0.0.1 localhost[Enter]
Server:  localhost
Address:  127.0.0.1

Name:    localhost
Address:  127.0.0.1


C:\Documents and Settings>