十進 BASIC のインストール
〜 ラズパイ 400 版 〜
作業時間の目安: 約 10 分
2021-03-20 作成 福島
TOP > tips > decbasic-raspi400
十進 BASIC とは
十進 BASIC とは 文教大学白石和夫氏が作ったプログラミング言語 (の実装系) です。
公式ホームページはこちら → 十進 BASIC のホームページ

十進 BASIC はグラフィック画面が必須なので、ラズパイ 400 は GUI ありでセットアップしてください。
ラズパイ 400 はパソコンなので (箱にそう書いてある)、GUI なしでラズパイ OS を入れる人はいないと思いますが。

本稿では「インストール」と呼んでいますが、ラズパイ版の十進 BASIC はダウンロード&展開で使えるようになります。

1. 十進 BASIC のダウンロード
Decimal BASIC Open Source Project から、BASIC0703Ja_Raspbian.tar.gz をダウンロードする。

2. 十進 BASIC のインストール
2-A, 2-B どちらかを実施する。

2-A. GUI で展開
画面左上の ラズベリーアイコン - アクセサリ をたどり、
ファイルマネージャを選択する。


ファイルマネージャが開き、いくつかのディレクトリが表示されるので、その中から「Downloads」を右クリックし「開く(O)」を選択する。


Downloads の中には、ダウンロードした BASIC0703Ja_Raspbian.tar.gz
があるので、これを右クリックし「ここでファイルを展開(H)」を選択する。


ファイルを展開すると、ディレクトリ「BASICJa」が作成されるので、
これを右クリックし「開く(O)」を選択する。


「BASICJa」の存在を確認する。

他にもディレクトリやファイルが表示されているが、
十進 BASIC の実行に必要なものなので、削除しないこと。

2-B. キーボードを使って展開
2-B-1. テキスト端末を開く。
画面左上の ラズベリーアイコン - アクセサリ をたどり、
LXTerminal (エルエックスターミナル) を選択する。

LXTerminal は LXDE の一部です。
LXDE は非力なコンピュータでも高速に動作するように作られた GUI 環境のことで、
ラズパイ OS の画面は LXDE で構成されています。

2-B-2. ダウンロードしたパッケージを展開する。
LXTerminal の中で以下を実行する。

pi@raspberrypi:~
 ファイル(F)  編集(E)  タブ(T)  ヘルプ(H)
pi@raspberrypi:~ $ cd Downloads
pi@raspberrypi:~/Downloads $ tar xzf BASIC0703Ja_Raspbian.tar.gz
pi@raspberrypi:~/Downloads $ ls -l ./BASICJa/basic
-rwxr-xr-x 1 pi pi 4636604 8月 25 2018 ./BASICJa/basic
  ← これが表示される


3. 十進 BASIC の動作確認
3-A, 3-B どちらかを実施する。

3-A. GUI から動作確認
ファイルマネージャから Downloads の BASICJa を開き
「basic」をダブルクリックする。

「ファイルを実行する」ウィンドウが表示されるので、
ボタンをクリックする。


右上の [×] をクリックすると終了します。

3-B. キーボードから動作確認
必ず GUI 画面 (LXTerminal) から実行すること。

Teraterm 等の GUI ではないテキスト端末から実行して失敗した例:
(basic:1484): Gtk-WARNING **: 16:12:20.577: cannot open display:
gtk の初期化に失敗して中断している。
pi@raspberrypi:~
 ファイル(F)  編集(E)  タブ(T)  ヘルプ(H)
pi@raspberrypi:~/Downloads $ ./BASICJa/basic                  


  ← 十進 BASIC を実行する。

右上の [×] をクリックすると終了します。

pi@raspberrypi:~
 ファイル(F)  編集(E)  タブ(T)  ヘルプ(H)
pi@raspberrypi:~/Downloads $ exit                             


  ← LXTerminal を閉じるときはこれを打ち込む。