Apache 1.0.3 のインストール
(Solaris 2.6)
2000-03-07 作成 福島
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2000年3月現在、Apache のバージョンは 1.3.12 がリリースされていますが、
ここでは Apache 1.0.3 のインストール手順を示します。

これからWWWサーバを立ち上げる際、よもやこんなにも古いバージョンをサーバソフトとして
選択する方はいないと思いますが、検証などのためにインストールを余儀なくされている方もいます。

古いからこそ、インストールの手順が資料として手に入りにくくなっています。


$ tar zxf apache_1.0.3.tar.gz      Apache の 1.0.3 を解凍
$ cd apache_1.0.3/src              ソースディレクトリに移動
$ vi Configuration                 Configure の前に Configuration を編集
  line 51:
    # For SunOS 4                  デフォルトで SunOS4 対応になっているので
    AUX_CFLAGS= -DSUNOS4           これを Solaris2.x 対応に変更
    |
    v
    # For SunOS 4
    #AUX_CFLAGS= -DSUNOS4
  line 53:
    # For Solaris 2
    #AUX_CFLAGS= -DSOLARIS2
    #AUX_LIBS= -lsocket -lnsl
    |
    v
    # For Solaris 2
    AUX_CFLAGS= -DSOLARIS2
    AUX_LIBS= -lsocket -lnsl

$ ./Configure           Makefile を作成する

$ vi conf.h                        このまま make するとエラーになるのでヘッダの1つを編集
  line 80:                         (ここでは gcc を使用しています。市販のコンパイラならエラーにならないらしい)
    #define getwd(d) getcwd(d,MAX_STRING_LEN) (getwd(d) の定義をコメントアウトする)
    |
    v
    /*#define getwd(d) getcwd(d,MAX_STRING_LEN)*/

$ make                             デーモンプログラム httpd を作成

$ cd ../cgi-src                    付属の CGI プログラムを作成する
$ make

$ su                               root になる

# mkdir /usr/local/etc
# mkdir /usr/local/etc/httpd
# mkdir /usr/local/etc/httpd/bin     本体格納ディレクトリ
# mkdir /usr/local/etc/httpd/conf    設定ファイル格納ディレクトリ
# mkdir /usr/local/etc/httpd/htdocs  HTML格納ディレクトリ
# mkdir /usr/local/etc/httpd/cgi-bin CGI格納ディレクトリ
# mkdir /usr/local/etc/httpd/logs    ログファイル格納ディレクトリ(含:PIDファイル)

# cp ./httpd /usr/local/etc/httpd/bin/.         本体をコピー
# cp ../conf/httpd.conf-dist /usr/local/etc/httpd/conf/httpd.conf   主定義ファイルをコピー
# cp ../conf/access.conf-dist /usr/local/etc/httpd/conf/access.conf アクセス制御定義ファイルをコピー
# cp -p ../conf/mime.types /usr/local/etc/httpd/conf/.              MIMEファイルをコピー
# cp ../conf/srm.conf-dist /usr/local/etc/httpd/conf/srm.conf       ファイルタイプ定義ファイルをコピー
# cp -R ../icons /usr/local/etc/httpd/.                             アイコンファイルをコピー
# cp ../cgi-bin/* /usr/local/etc/htttpd/cgi-bin/.                   CGIプログラムをコピー

# vi /usr/local/etc/httpd/conf/httpd.conf    主定義ファイルを編集
  line 27:
    Group #-1                                Solarisではグループ番号に -1 は使用できない
    |                                        その代わり、もともと nogroup が /etc/group に定義済み
    v                                        なのでそちらに変更
    Group nogroup
  line 70:
    ServerName new.host.name                 サーバ名を正しく付けないと起動しないので付ける
    |                                        (このときのサーバ名は DNS あるいは hosts で解決できるもの)
    v
    ServerName www.testsite.go.jp

起動スクリプトに Apache が立ち上がるよう指定
起動確認だけなら /usr/local/etc/httpd/bin/httpd でも可
既に S99apache などとして違う httpd が走るようになっていた場合は
S99apache -> s99apache 等にファイル名を変更する必要があります

# cat > /etc/rc2.d/S98apache                 
if [ -x /usr/local/etc/httpd/bin/httpd ]; then
  echo "httpd started ..."
  /usr/local/etc/httpd/bin/httpd
fi

サーバをリセットすると起動します