rpm を使わないワケ
2004-05-24 作成 福島


最近良く聞かれるんだけど、アプリケーションをインストールするとき、
Linux を使っているくせに rpm や OS の hierarchy を使わないのにはワケがあります。

ちまたでは、ソースからコンパイルしたほうがセキュリティ的に良いとか、改造が出来るとか、
OS の思想をアプリケーションが吸収しないで済むとか、いろいろな意見があります。

私の答えは単純です。
OS の種類 (更に言うとディストリビューション) ごとにアプリケーションの配置を左右されたくないのです。
Linux と Solaris の www サーバを同時に管理するときに疲れるのを避けるためとも言います。

独自に hierarchy を定義したのでは本末転倒で更に覚えることや思想が増えるだけなので、それもやりたくありません。
いちばん手間がかからないのは、アプリケーションのデフォルトインストールを使うことです。

OS の hierarchy よりは、アプリケーションのそれのほうが数が少ないと思うのです。
そうはいっても、インストールオプションが違うので、微妙にズレるんですけどね。

Linux と Solaris のインストール手順を 1 つにすることが出来ることもあります。
こんな書き方は他じゃあんまり見ないでしょ?

ずっとこのポリシーでやっていますが、問題になったことはありません。


アプリケーションを綺麗にアンインストールすることが必要な場合は、rpm も使いますよ。
そのときはただ、コンパイルの手順を省くだけなので、特に説明は要りません。

別に rpm が嫌いなんじゃないんです。ただちょっとだけオツムが古いだけなんです。